マツワカ!企業コンサル

ワカモノのアイデアで、「刺身醤油」の新たな切り口と販路を開拓!

現代人の食生活の変化により、消費量が低迷している醤油業界。とりわけ忽那醸造さんで、顕著に売り上げが落ちてきているのが刺身醤油。この刺身醤油、実は「再仕込醤油」といい、製造期間が通常の醤油の倍かかっている商品だったのです。マツワカメンバーは、「刺身醤油」というネーミングから用途が限定されていると考え、別の名前、別の食べ方を提案。様々な意見が飛び交い、たくさんのアイデアが生まれました。

忽那醸造株式会社さん

大正10年創業、松山市北条地区にある老舗醤油メーカー。地域には地域の味があり、地域の方へおいしい調味料を届けたいという想いから、昭和54年にソースや食酢の製造販売もスタート。創業時から常に消費者の視点に立ち、地元の人々に愛され続けている。

【課題】売れ行きが伸びない「刺身醤油」をなんとかしたい

食事の欧米化から醤油の消費量は減少傾向にあります。特に売り上げの低下が著しいのが「刺身醤油」。漁獲量の減少による魚の高騰や若者の魚離れなどが考えられますが、「刺身醤油」というネーミングから、刺身専用の醤油という印象を与えてしまっている可能性も。本来、「刺身醤油」は「再仕込醤油」といい、製造期間は普通の醤油の2倍はかかるのです。ワカモノの皆さんのアイデアで、「刺身醤油」に新たな価値を吹き込んでください。

食事の欧米化から醤油の消費量は減少傾向にあります。特に売り上げの低下が著しいのが「刺身醤油」。漁獲量の減少による魚の高騰や若者の魚離れなどが考えられますが、「刺身醤油」というネーミングから、刺身専用の醤油という印象を与えてしまっている可能性も。本来、「刺身醤油」は「再仕込醤油」といい、製造期間は普通の醤油の2倍はかかるのです。ワカモノの皆さんのアイデアで、「刺身醤油」に新たな価値を吹き込んでください。

「再仕込醤油」は、通常の醤油よりも甘くて味が濃いことが特長です。そのため、刺身に使うなら淡白な白身魚に向いているのですが、刺身専用ということではありません。製造方法は決まっているので、醤油の中身を変えるのではなく、再仕込醤油の特長を活かして、食べ方やネーミングなどの工夫で再仕込醤油の新たな価値観を生み出してください。また、若い人ならではのアイデアで、売り出し方(プロモーション)の提案もお願いします。

各チームのアイデア

Aチーム

タイトル:金のうまみ醤油

利用シーン:肉につける

肉が好きな若者に向けて。焼肉の時にタレの代わりに利用する、牛丼のタレに利用しても良い。再仕込醤油の甘さと肉との相性が良い!手軽に日常の食事に取り入れられるのも◎。 「万能」という言葉とともに売り出す!

Bチーム

タイトル:刺身にも一品にも濃厚醤油

利用シーン:居酒屋やバーでのお通しに

じゃこ天、かまぼこ、ブロッコリー、あたりめ、ちくわ、スクランブルエッグ、チーズ、揚げ物など、とにかくいろいろなものと相性が良くアレンジし放題!濃厚なので、マヨネーズとも絡みやすく、醤油の味がわかりやすい。

Cチーム

タイトル:食べるプッチン醤油

利用シーン:冷奴、寿司、サラダなどにのせる

イクラのような醤油玉を開発。かけるのではなく、醤油をのせる発想。忙しい人には手軽で、プチプチの見た目はSNS映えする!食感が面白く子供にも喜ばれるはず!新しいもの好きの若者へ向けて。

Dチーム

タイトル:みたらしにゃんこ

利用シーン:みたらし団子に絡める

ネコ型みたらし団子醤油。SNSを利用する若者に向けて、ネコの形の団子にみたらしのタレとして再仕込醤油を使用。可愛い見た目が映えて、SNSから知名度アップ。猫カフェなどに売り込んで利用してもらう。

Eチーム

タイトル:Sweet soy sauce

利用シーン:シュークリームやマドレーヌ、饅頭、どら焼きなどお菓子作りで利用

10〜20代のSNS映えを意識する女性へ向けて。醤油を使ったスイーツは珍しいので、話題に上がりやすく「#おうちカフェ」などでインスタに投稿されやすい。実際に、再仕込醤油はお菓子との相性も◎。

Fチーム

タイトル:刺身だけじゃない醤油

利用シーン:忙しくて時短をしたい人の手軽に使える調味料

揚げ物にかける、炒め物の調味料などとして紹介。レシピを開発してボトルにQRコードを掲載してそこからレシピを紹介。食材にとらわれないように、精肉、鮮魚などの売り場の近くに陳列してもらうようにする。

Gチーム

タイトル:魔法のひとかけ「ピッタレ」

利用シーン:ぴったりのタレで「ピッタレ」。

短い名前にすることで覚えてもらいやすい名前に。魔法の杖の先から醤油が出ているイラストのラベルで、和風のイメージが強い他社製品と差別化をする。

忽那醸造さんに採用されたアイデア1位と2位

【講評1位】Aチーム

「刺身醤油」というネーミングで刺身、魚にばかり目がいっていましたが、肉につけるというのはお客様の裾野が広がりそうで良いと思いました。また、やはり若い人はお肉が好きだと思うので、若い人をターゲットにしやすいというのもあります。 ネーミングとラベルを替えるだけで全く別の切り口になるので、新商品として展開しやすいというのもポイントでした。

【講評2位】Bチーム

アレンジしやすく、一つの食材にとらわれず、様々な食材で使えるのが良いと思いました。アレンジ次第でいろいろな味が楽しめるので、幅が広がると思います。また、マヨネーズとの相性が良いというのは盲点で、絡みやすいということは、今回初めて知りました!早速試してみようと思います。うまく展開できれば、飲食店さんにも置いていただけるかもしれないというところも良いと思います。

採用されたアイデアを製品化

採用されたアイデアを元に、ワカモノたちとラベルのデザインの考案→印刷→ラベル貼り→店頭セッティングまで行いました。

ラベルデザイン、POPデザインを考える

1位に選ばれたAチームのメンバーが集まり、みんなでラベルとPOPのデザインを考えました。焼肉専用と分かりやすく表現するには、どういうデザインが良いか、メンバーでアイデアを出し合いました。最終的に、お肉を醤油につけている写真をメインにすることに決定。「金」という言葉から高級感もイメージできるように金の周りにキラキラのアクセントも。実際にイメージした手描きのイラストが、パソコン上でデザイン化されていく様子にメンバーも興味津々。出来上がったラベルを見て「わ~っ」と歓声が起こりました。
POPには、「金の旨み醤油」の特長はもちろん、商品化までのプロセスや商品のコンセプトを盛り込みました。メンバーの写真も入れて楽しく作った様子が伝わるように工夫をしました。

印刷されたラベルを貼る作業、店頭に陳列

2月21日、忽那醸造さんにメンバーが集まりラベル貼りの作業が行われました。はじめに忽那醸造さんの醤油作りの様子を見学させていただき、その後、印刷されたラベルを切る係、貼る係に別れて作業がスタート。100本の醤油にラベルを貼りました。ラベル貼りが終わった後は、みんなで実食!実際に金の旨み醤油を使って焼肉を食べてみることに。「美味しい!」の声がメンバーから連発!やはり、再仕込醤油とお肉はよく合います。「売れるといいな」と話しながら、あっという間にお肉はなくなりました。
その後、忽那醸造さんのお醤油を店頭に陳列するために、道の駅「風早の郷 風和里」へ移動。きれいに陳列した後、目立つところにPOPを貼ります。みんなで進める作業は楽しく、あっという間に終了。作業後は、みんなで北条沖の瀬戸内海を眺めて思い出に残る一日となりました。

忽那醸造さんの総評

今回のマツワカで取り上げて頂いた商品は「再仕込さしみ醤油」でした。この商品は濃口醤油やうすくち醤油と同じく古くからある商品ですが、最近の魚の消費量の減少に伴い毎年少しずつ販売量が減っています。また飲食店での使用も多い商品の為、コロナウイルスの感染拡大の影響を強くうけている商品でもあります。

サンプルを配布し、皆さんに検討をしていただきましたが、若者らしい案から技術開発が必要なものまでさまざまで、皆さんの発想の豊かさに驚きました。
その中でも今回1位に選ばせていただいたチームはさしみ醤油を何かに加工するでもなく、何かと合わせるでもなく、さしみ醤油単体で新たな使用方法を見つけていただき、当社が求めていた内容にふさわしい案であったため1位にさせていただきました。

その後、ラベル貼付、商品陳列と作業を行い、愛媛新聞に掲載していただきましたが、お客様からの反響も大きく、販売量も予定していたよりも大変多くなり、驚いています。そして追加製造の決定をしました。また追加製造に際して販売協力をしていただける業者も見つかりました。
今回のマツワカの事業により、若者の味覚、発想には大変驚き、勉強になりました。
さらに新たな販路開拓にもつながり、この事業の影響力に驚いています。今後もマツワカの皆さんの力が地域や企業の問題解決につながっていくと確信しています。そして皆さんにとって、今回の経験が社会に出て、活動する時の糧になればと思います。

忽那醸造株式会社
専務取締役

忽那 大さん

忽那醸造株式会社
専務取締役

忽那 大さん